Our Beautiful World Challenge #5

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モニュメント・バレー (アメリカユタ州・アリゾナ州)ナバホ居留地

「どうやって泣いたらいいのかを私は知らないの」

黒目がちの濡れたような目をしたナバホの女性は
微笑みながらそう言った

モニュメントバレーの中をジープで走る

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途中こんなこともしながら、、、

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エキストラ(別料金)で、ガイド役のナバホの青年が、
伝統的な住居ホーガンへ連れていってくれた(予算が許せばこれはおすすめする。多くのツアー形式のものが行くエリア                      のその向こう側に連れていってくれる)

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じりじりと肌をやく容赦ない暑さの屋外にくらべると
ホーガンの中は驚くほどひんやりしていて心地いい

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中では糸紡ぎのデモンストレーションを見ることができる
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他の観光グループがでていき
私たちとその女性と、ガイドの青年だけが残った

 

「あー子供の頃、こんな感じで床に寝てたなぁ」と

床に寝っ転がるガイド君を横目に

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何かが彼女のハートを開けてしまったようで
問わず語りに語り出した。
おばあさんが亡くなってからもう3年
でも、その悲しみからまだ立ち直ってない、、、というより
まだちゃんと向き合ってない、、、いや、というより
そもそも向き合い方がわからない
ということらしい。

ナバホの家族の長は、おばあさん
絶対的な決定権をもち、誰がなんといっても強い
屈強な男たちも、誰も逆らえない
知恵と強さをもつ存在なのだというのは
ビジターセンターの説明に書いてあった。

でもそれだけに
かかえるものも大きいはず

「ナバホの女は人前で決して感情を見せない。
そうやって育てられてきたの。
なくなったおばあちゃんも泣いたり、
感情的になってるところなんて
一度もみせたことはなかったわ。

尊敬するおばあちゃん
辛い時、困った時には
おばあちゃんに話を聞いてもらってたのに
おばあちゃんが死んでしまって悲しいという苦しみを
どう乗り越えたらいいのかおばあちゃんに聞けないの。

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「大好きだったおばあちゃんが、ここにいて

私がこうして伝統文化を伝えていることを誇りに思ってくれてるって感じるの。
この間も部屋に戻ったらきちんとベッドメイキングされてた。

私そのままにして出たはずなのに。

おばあちゃんはいつもちゃんとベッドメイキングするようにって言ってたから。。。

私のためにやってくれたんだと思う。

ここで仕事をしていても、なんだかこの頃すごく存在を感じるの。」

お客さんがいるときに泣きそうになったりして
そんなことしたらがっかりするだろうし。
だからどうしたらいいかわからないの。
どうやって泣いたらいいのすらわからないのよ。
私は泣き方を知らない。」

いきなりハグしたり

「そんな時は思い切り泣けばいいんですよ」

なんて簡単に言えないものがそこにあった。
おばあちゃんが、彼女の夢に出てきて

「思いっきり泣いたらいいんだよ。
私だって本当はあんたたちが眠ってから
たくさん泣いたんだから。」

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それくらいのことを言って
せめて夢の中で
思いっきりこの成長した孫を
抱きしめてくれますように
そんなことを思うだけで、、、。

せつない
でも同時に
あぁ、地球広しと言えども、みんな同じ人間なんだな と思う

肌の色は違っても
老若男女
喜びも苦しみも 深いところでは皆 同じ
同じところで苦しんで
同じものを求めてもがいている

ナバホの女性の、笑顔の中でうるみかけた黒い瞳をみつめながら

辛いところで

「わかるよ」

と寄り添えあえるところに
私はこの美しい地球の未来に
小さな小さな希望を感じる

Our beautiful world challenge #5
日本の福川 敦子さんからつないでいただきました
そして、カナダ、モントリオールの
Miyuki Tanawaさんがつないでくださっています。

AUTHOR

プロフィール写真
片岡 桜子 / Sakurako Kataoka

神戸生まれ。
25年前、関西TVニュースキャスターの仕事を辞し渡米。

その後ニューヨークにて、FM802、フジTV、NHKのリポーター、ハリウッドスターのインタビューなどをつとめ、またアメリカ大手金融業界にも籍をおくなど、数々の仕事に従事。

40才で結婚、43才で出産。

現在子育てをしながら「やりたいことを遠慮せずにやる」NY発信のパーソナルメディア「sakurako.TV」主宰

インタビュー番組「まゆともトーク」を自主制作しYoutubeで放送中。

公開日:2016/01/31