お茶会は楽し in NY(お茶碗編)
知り合いの作品が選ばれると、どうしてこんなに嬉しいんだろ
お茶会で
そのお顔を知っている陶芸家作のお茶碗を
お客様が選んでくださると
どうしてこんなに嬉しいんだろ
急遽きまったちいさなお茶会の
お手伝いをさせてもらうことになった
「では、皆さんにお茶碗を選んでいただきましょう」
と、森宗碧先生
(お客様に選んでいただくお茶碗を何往復かして
運ぶのが私のお役目だったのでそのお写真はなし)
NYで、あるいは日本で、活躍中の
陶芸作家の皆さんの作品群
3人とも
なにもそこまで、、、とつっこみたくなるほど
真剣に悩んで悩んで
やっとその日のマイ茶わん決定
日本からのお客様 まみさん(青いセーター)が選んだのは
宗碧先生のお弟子さん(つまり私の姉弟子)で
NYでは「ママ石鹸」(市販の石鹸では反応がでて辛かった
我が子のために作り始めたのがロングセラーになり
制作をやめられなくなってしまった優しい石鹸作者)
で知る人ぞ知る
青木さわみさんの作品をチョイス!
(なぜか、やった!と喜ぶわたし)
次に、結婚記念日のお祝いにとお茶会にいらしたカップルの
奥様の方が選んだのは
こちらもNYで活躍中の陶芸作家 花房まきこさんの作品
(よっしゃ!となぜかまたうれしいわたし)
らぶらぶカップルにふさわしい
でも甘すぎず洗練されたハート型のお茶碗
そして旦那様が選んだのは
日本(三重県四日市)でご活躍中の原泰介(taisuke hara)さんの作品
このご主人さま、初めてのお茶会なのに
すごく念入りに、心底愛でてらして
作法も何もご存知ないのに
もしかしたら、作法だけ忠実にやってる場合より
はるかに「心」がそこにある気がして
その様子に、わたしが原さんだったら
作家冥利に尽きるだろうなあーなんて
勝手にこれまた嬉しくなるわたし
このお客様にはぜひこのお茶わんで」
と、もたなす側が決めて
お出しするのも素敵だけれど
お客様がピンと惹かれたお茶碗だったからこそ
こういう自然な仕草になったような
さすが森宗碧先生 ナイスアイデア
「その方が選ばれるお茶碗で、ほんの少しその人となりが
感じられたり、、、」
なるほど
作家の皆さんは、ご自分の手元を離れた作品たちが
どんなふうに使われているか
ご自分でみることってほとんどないんじゃないでしょうか
それで、ぜーんぜん関係ないわたしが
そうよ、かつて
陶芸教室で作ったお皿
(水差しを作ってたはずが、
土の重みで、、、なぜか皿になってしまった)
を見たドアマンに
「捨てちゃだめだよ」
ってなぐさめられた私ではあるけれど
(捨てないし。気に入ってたし)
このNYの小さな茶室での唯一の目撃者として
リポートさせていただきました。
誰にも頼まれてないけれど