輝くほうれんそう

ゆうべ、お友達がおうちに呼んでくださった。
年末年始超アメリカンな毎日で「感じがでないな〜」とぼやいていた私の心にしみるお正月料理の数々。すてきなおうち、お部屋の飾りもセンスのいい美しい器たちも素晴らしかった。
ご本人は「そこじゃない」とおっしゃるだろうけれど、でも私にとって一番印象的だったのは彼女のほうれん草のしたごしらえ。
宅配されてきた束を見て「あぁ、今日のはちょっと手間がかかるね」といいつつ、
シンクを清めてほうれん草の束を解き、静かにじっくり汚れを落としその中からシャンとした葉をひとつひとつ、それはそれは丁寧に選んで、、、
選び抜かれたほうれん草君たちはキラリと光って誇らし気。それがはいったお雑煮のおいしかったこと。
急げ急げで、ガザガザぱしゃぱしゃバサッじゃなくて、日々の生活の中の小さく、面倒な作業を手をぬかずに愛を込めてやる人の所作はきれいだった。
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