マイ茶碗#4は、ユタ州の夕焼け色、星と山と天の川
無理やりなおしてもらったマイ茶碗#4
土をこね形を作り乾燥させる
そして釉薬も何もかけず、まきだけの高温な釜で焼く
その時の温度、落ちてきた灰のかかり方
窯に入れた後はコントロールきかず。自然にお任せ。
だから、自然との、言ってしまえば神さまとのコラボ だね
マイ茶碗#4
調子にのって削りまくり薄くしすぎて、、、
焼きあがってきたお茶碗は、彼女の予想どおり底に深いヒビ、、、、
水もれ、、、
ガーーン
「もう一回別のを作ろう!」
と言われたけれど
「いやだいやだこれがいい!」
とだだをこねる。
だって、
わたしはこのお茶碗がやたら気に入ってしまったんだもん
お茶碗の中に ふたつの岩山、その間に陽が沈んだらしい夕焼け空 星もみえる
水で濡れると、さらにゆう焼け色は濃く鮮やかになって
「あ これ、ユタ州でみた 夕焼け色!!」
岩山も、こんな感じだった
お茶碗の外側も、まきの窯だとこんないろいろな結果になるんだというサンプルみたいに
いろんな色、触感、その組み合わせの妙 見ててあきなくて、わたしには楽しくて仕方ない
「かみさま、今回ちょっと懲りましたね」
みたいな ね
たのしいぃ〜
これだ、これだ、これでお抹茶いただきた〜い
形は似ても、こんな感じにできる保証ないもん
なんとかしてくだせえ!さわみさま
そして、、、
なんとかしてくださいました。キャニオン並みに深いヒビ割れ部分に漆を入れてくれたのです
手間暇かけて
そして ついに ついに ついに
このところずっと曇り空の続いてるNY
ぽこっと1日だけの ギフトみたいに上等の
これ以上なく完璧なお天気の日をわざわざ選んでくれて
秋のよき日のセントラルパーク さわみちゃんお気に入りのスポットのガゼボで
ごたいめ〜ん
ワクワクワクワク
うわぁ いいやん いいやん すっごーい いいやん!!!
と、自画自賛しまくらちよこ
半分以上 かみさまの力だけどね
「水を入れると、真珠の粉でひいたみたいな線がでるんだよ」
「えっ?どこ?」
「そこ、水面から1センチ下くらいに ほら すごいわ」
「ふーん」
「わからんのかい」
と、諦めるさわみちゃん
見捨てないで
「見る目」がきたえられてないから、見えてくるまでに時間かかる
まさに、豚に真珠
「あーあーあーあーあー 見えた見えた!ほんとだ〜すっごーい真珠のパウダー
いや、 天の川みたいだ〜!!」
お湯を注いだ時だけでてくる ミルキーウエイ !
あぁもう かみさまはなんてロマンチックなんじゃろか
外側も好き好き
それにしても、、、やっぱりわたしには、ユタの夕焼けとそっくりにみえる
写真撮影に忙しく
なかなかお抹茶までたどりつきません
左側は、さわみちゃんの作品
これは釉薬をかけたもの
でもかけたのは一色だけ!
それが、その濃さによってこんなに色が違ってでてくるんだって!
「これが面白くてやめれない」
「そりゃそうだ。こんなの手放せないね」
「いや、手放す。」
「なんで?????」
「しがみついて持ってたら、それ以上のものは作れないと思うから。」
かっこよすぎる 惚れてしまうじゃないか
マイ茶碗のデリバリー、
そしてお茶の森宗碧社中では、姉弟子でもあるさわみちゃん
お抹茶も珍しいお菓子もきれいなお懐紙にのせて用意してくれて
それぞれにマイ茶碗で一服
おいひぃ〜
マイ茶碗でいただく この最初の一服は 一回きり
超スペシャル!!
そして、もうお湯を入れても
もれませ〜〜〜〜ん!!!
うれし〜〜 しあわせ〜〜〜!!!
あるでしょう
なんか、こんなに気持ちのいいお天気
自然の中にいるだけで
お気に入りの素敵な人と一緒に 1時間ほど過ごすだけで
そんなに言葉を交わさなくても(まあしゃべりまくってたけど)
「あ〜なんか、こんな時間だけで十分以上。別に他になにもいらないな。しゃーわせ〜」
って感じるとき
高台にあるこのガゼボからながめたセントラルパークの木々の葉
まだ緑が多いけれど確実に秋に向けての準備がすすんでいて
その向こうに 見える摩天楼
走っていく子ども、犬
小さく区切られた空
みんなほんとにキラキラしてた
写真もうまいさわみちゃん撮影
あの時の気持ちがそのまんま
「わたしも勉強になるから」といかにもさわみちゃん「らしい」ことを言って
手間をかけてヒビ割れお茶碗を蘇らせてくれてありがとう!
& すてきなお届けを、ありがとう!
ごちそうさまでした。