すれ違った人のペットの命が、、、

誰かを愛して一緒に時間を過ごしてたくさんの思い出を作ってしまった後の別れはつらい。こんなに辛いなら、いっそ会わなかったほうが、、、と思ったりもする。

どんなにつらくても、でもやっぱりそんないい時が過ごせたことの方が圧倒的にいいにきまってる。

大きなワンコ (リトリバー)をつれた金髪の女性
通りがかりの他の犬とけんかにならないように?必死で手綱(にみえた)をひっぱっている。綱引きみたいに。でもちょっと様子が、、、何か気にかかる。前を通りがかったら、その金髪の女性が言った。
「この子病気なの。だから他の犬にうつしちゃいけないとおもって。あぁあなたは大丈夫。人間にはうつらないから。」
あーなるほど。それでちょっと違和感があったんだ。
3日前に倒れて救急へ。肺に水がたまって、もう長くはないと言われているらしい。(今朝は超元気そうにみえるけど)まだ1歳にもなっていない若い犬。
うちの桃子はもうすぐ16才という時、同じように肺に水がはいっているコロコロという音がして、「今までいろんなことを跳ね返してきた子だけど、もうこの音がしたらムリ」と、医者に安楽死をすすめられた。でも、私のほうに用意ができていなくてその日は断った。そして桃子は(おそらくこの不甲斐ない飼い主のために)それから一ヶ月がんばってくれた。わたしに心の準備をさせてくれた。とかいって、2年以上絶った今も、ダメだけどね。まだまだ会いたい。だっこしたい。あのふわふわをもう一度ぎゅっとしたい。今だって簡単に泣ける。
会社を休んで見守ってるという金髪の女性ジニーさんとリトリバーのベン君としばらく話し込んでしまった。
「話を聞いてくれてありがとう。やさしくしてくれてありがとう」と彼女は言った。話をして聞いてもらって癒されたのはこっちだけどね。
なんでもすぐ近所のビルに二人はすんでいるという。わたしが大好きなお友達たちがかつて住んでたアパート。近所づきあいなどほとんどないこの大都会で、今日初めてすれ違った人と犬だけど、暖かい気持ちで少しだけよりそえた瞬間だった気がする。
誰かを愛して一緒に時間を過ごしてたくさんの思い出を作ってしまった後の別れはつらい。こんなに辛いなら、いっそ会わなかったほうが、、、と思ったりもする。
いや、やっぱりそれは違うね。どんなにつらくても、でもやっぱりそんないい時が過ごせたことの方が圧倒的にいいにきまってる。別れのつらさも含めた桃子との時間のおかげで、ジニーさんとベン君の今が痛いほどわかる。少しだけでも寄り添えた。ジニーさんとベン君が、悔いのないように最後までいい時間を過ごせるますようにと心から思う。

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片岡 桜子 / Sakurako Kataoka

神戸生まれ。
30年前、関西TVニュースキャスターの仕事を辞し渡米。

その後ニューヨークにて、FM802、フジTV、NHKのリポーター、ハリウッドスターのインタビューなどをつとめ、またアメリカ大手金融業界にも籍をおくなど、数々の仕事に従事。

40才で結婚、43才で出産。

しばし子育てを楽しむが、50代が見えてきた頃、「余生」と呼ぶには長すぎる人生の後半をどうやって生きていけばいいのかと問い始めソウルサーチングの旅を始める。

  

YouTubeにMayutomo Channelというインタビュー番組を作り、「命」や「宇宙の仕組み」を日常に落とし込んでおられる先生方にお話を伺う。

登録者数は6300人を超え、今も増え続けている。

NYではアーバンシャーマン(都会の長老)的先生方から、体、ムーブメント、声などを使って、自分の奥の奥にある声を感じる方法を学ぶ。

教えを実践していたある夜、自分の中の「聖なる存在」と体感的に再会。

いついかなる時も自分だけを愛してくれていた存在が自分の内にいてくれたことに感動し、押さえつけ無視し続けてきたことを詫び、そこからはその声を感じて行動すると誓う。

そうするうちに、深い喜びと感謝が内から溢れ出し、もう満ち足りているので、何もしなくてもいいと感じ始めた途端、突然57才でショートフィルムの主演女優デビューしたり、58才で自作のミュージカルショーの舞台に立ったりと、思いもよらなかった、本人も忘れていた大昔の夢が、棚からぼたもち的に勝手に叶いだし、人生は宇宙の台本どおりなのだと実感する。

魂の声どおりに生きる喜びをショーや語りで表現し、アラフィフ世代の背中を押し続けている。

ショーの動画はこちらhttps://www.notsosuperherogirl.com/about

片岡桜子(長い長い)プロフィールはこちら

公開日:2015/02/04

最終更新日:   2015/09/22