葉桜は残念?
その瞬間 瞬間が 美しくて いとおしい
一重の桜はすでに終わり八重のさくらの季節に、、、
と、わかってはいたけれど
例年の感覚では、ここの桜はもう少しあとまで咲いていた感じだったので
期待していったのだけど、、、(写真は2015年春)
あぁ、時、すでに遅し
お友達と別件で会うことになっていたので
お花見しながら、このベンチで、、、って 思ってた のに
あー残念!
と思うわね。そりゃ。
おぉ、これは見事!っていうタイミングで できなくて ごめんね って気分
ところが、一緒にいたお友達が しきりに
「あーきれいねー。
葉の緑と、さくらの色と枝ぶりと 本当にきれいねー」
って、何度も何度も 心底 のたまうの。
もしも、彼女も私と一緒になって
「残念、遅かったね。終わっちゃったね」 って言ったら
二人で「残念」波動が倍増したんだろうけど
あまりに、何度もきれいだ きれいだ と言うので
わたしも改めて、じっくり みつめる
あ、今日来てから
初めてちゃんと見た かも (だーめだこりゃ)
お友達にパーフェクトな開花タイミングで喜んで欲しい という気持ちもあったからこその
「残念」ではあったけど、心が「残念」でいっぱいだから、
目の前にあるものがちゃんと見えない
確かにきれいだ!
花だけの時とまた違う良さがある
さらに彼女はのたまうのだ。
「今日でなきゃ味わえない。その時々の美しさがあるね。」
そのとおりだ!まったくもって。
世間の常識的には、はい わたくしも ピークを過ぎた身の上(!)でありましょう
でも、そんな今の自分が、けっこういいな って思ってるのに
いざ、それが桜となれば
お花見野点となれば
花の値打ちを満開にだけに見ていたんだな。。。 と
あさはかよのぉ
春風にのって運ばれてきたライラックの香と一緒にいただ今日のお抹茶
その瞬間 瞬間が 美しくて いとおしい
すてきな葉桜野点にしてくれて ありがとう