実家の片付け(かつての自分の部屋)は、究極の自己受容ツール  

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自分の根っこを抱きしめるタイムトリップ

実家をいよいよ手放すことになった。

小学校6年からニューヨークに来る直前までの17年ほどの間を過ごした家

子供から大人になるまで暮らした家

父の病気に伴い、両親が別の場所に実質上引っ越してから何年にもなる。

長い間空き家になっており、姉に任せっきりの維持のあれこれも大変になってきたため。

 

今回手放した後は、取り壊れされることが決まっているので、その前に

 

実家の家の中を、空にしなくてはいけなくなった。

 

大変だ!

 

昨日まで人が住んでいた家よりはマシとは言うものの、、、

かなりの荷物があり

 

そして、何を隠そう

その残されたガラクタたちは、、、ほぼ

私が犯人だった。

 

話はそれるが、30年前

早朝のTVニュース番組のキャスター

加えてお昼の天気予報の聞き手、お料理番組担当

加えて週二回はFMラジオ局の生ワイドパーソナリティー

週末はイベントの司会と

 

いわゆる超売れっ子だった

たくさん稼がせてももらっていた

その一切を捨てて、結婚するためにニューヨークへ渡った

(結局、その方とのお話は自分から無しにしてしまって

ドツボのニューヨーク生活が始まるのだけれど、、、

それはさておき)

 

大阪のV局の表玄関に看板が上がるようになる!

声が変だったために、オーディションに落ちまくっていた当時の私の

人が口を揃えて「無理!」といった

その夢が叶うのに6年もかかっている

 

一番売れている、ベストの「潮時」にやめてニューヨークで結婚をする

「これを逃したらこんな「いいお話」は二度とないわよっ」

という周りの声を頭では理解していたけれど

大学時代から、悩みながらも続けてきた仕事をやめるのは簡単ではなかった

当時の揺れる気持ちが書かれた記事まで残っていた!

(結局、帰ってこなかった。

そして私にとっては、それが正解だったんだけどね。)

 

当時の私は、自分の決断への何の保証もないまま

持っていた全てを断捨離して

最後の放送が済んだあくる日に

そのままニューヨークへ飛んだのだ

 

次の女性キャスターが

いつもの私の席に座っているのを

観るのが辛すぎたから

お別れを言うと辛いから

ちゃんと別れを言わないまま姿を消した恋愛みたいな感じだったのかな?

 

いつまでも過去を引きずらない!

そう決めて前を向いて歩いてきたつもりだけれど

それゆえに

ニューヨークへ来るまでの、過去の自分からちゃんと卒業できてなかった

片が付いていなかった (文字通り)

のかもしれないね

今の今まで 本当の意味では

 

そんないきさつがあったので、

実家を片付ける時間などある訳もなく

 

当時の私の部屋は

 

ほぼその頃のまま!!

今の今まで、30年間置き去りにされていたのだ!

 

よくドラマで突然亡くなった子供の部屋を

そのままにしておくシーンなどがあるけれど、

まさにそんな感じで

それはそれは怖いほど

そのままで残っていた

30年間必要のなかった物たちなのだから

今更必要な物もない

だろうけれど

やっぱり最後に、目を通しておきたかったこともあり

 

父の一周忌と、実家の片付けのために今回帰省することにしたのだった。

 

こうして、人が住まなくなった家独特の空気感の中

向かいあった自分の部屋は、、、

 

まるで昭和の生活ミュージアム

 

出てくるアイテムが、いちいち、昭和で笑える

百恵・友和 下敷き(!?)

真田広之さん 薬師丸ひろ子との共演 里見八犬伝 の時のポスター

 

そうして、この数年後

リアル真田広之さんは、私が担当していた某ラジオ番組に

ゲスト出演なさり、お会いすることができたのでした

ビジュアライズ おそるべし

 

ん?

その下にも誰かいるぞ

真田さんを剥がしてみるとそこには

ジュ・ジュリー〜〜〜〜!!!!

こちらは、上から真田広之さんポスターを貼る という

ブレが影響したか、未だご本人にはお会いできていない

 

でも、30年前

コンサートにも行った模様

すっかり忘れていたけれど

去年 河内長野まで 沢田研二 古希コンサート に行った私は

ブレてないっちゃ ブレてない

 

そしてその横には自分のポスター(笑) というか番宣アイテム

こちら地方局・修行中のもの

 

懐かしい

 

口が裂けても「断捨離のファンです」

と、もう言えない

部屋のビフォー写真を撮るのもはばかれるほど

 

世界中で

私にとってだけ意味のある

そして私以外の人にはゴミ以外の何物でもない物の山

 

 

とりあえず、捨てる前に目を通したいものを袋に詰め

あとは、業者さんにお願いすることに

 

 

「捨てられない娘」の母だもの

ましてや、娘の思い出品、手を出せない。

 

でも、その、物を捨てられない母娘の先延ばしのおかげで

ほぼ50年前から30年前までの思い出の品々が

おそらく、ほぼ 何も捨てられずにそのまま残っており

 

ちゃんと、片を付けそびれた

昔の私が、まだそのままそこで、かすかに息をしていた

 

自分の日記に交換日記

いただいた手紙に、出しそびれた手紙

こんなところにあったんだーという写真たち

当時担当していた番組に寄せられたお便り などなど

 

まるでそれは、浦島さんの 玉手箱

いや、時代を遡るから

逆玉手箱

 

30年〜50年ぶりに蓋を開けることになった訳だね

ン十年分のホコリと

古本屋さんのような空気がモクモクと立ち上がる中

 

時を逆さに駆け抜けて

 

小学校6年、中学、高校、大学、社会人時代の

片岡桜子という女の子の世界を

大人になった私が、訪ねていく

タイムトリップ

 

自分のことなんだけど

充分な時間が流れて

その時代ごとの私を

自分自身の記憶とは全く違う捉え方で

今の私が見つめる

 

かつての自分に今

言ってあげたいこと

反対に学んだこと

見直したこと

抱きしめて抱きしめて

 

もう山ほどあって まだまだ消化中

ゴミ袋数袋分を絞りに絞って NYへ持って帰ってきた

実家の自分の部屋の片付けのおかげで

 

自分も忘れていた

間違って覚えていた

素敵な本質を捉え損ねていた

そんな過去の自分に出会えて

 

今まで そこはかとなく 頼りなくなると感じることもあった

自分の根っこや、根元を

改めて抱きしめて 繋がった

だからこそ、ちゃんと片をつけて

ここからもっと自由に動いていける

そんな感覚だった

 

うっかり電車を乗り過ごして、わざわざ戻ったからこそ偶然見せてもらえた

ダブルレインボーの 根元の確かさにも似て

しばし、その旅は続きそう おヒマな方だけお付き合いくださいまし

 

そして、もしも まさかの 実家に荷物を残している方!!

そろそろ片をつけることで きっと人生大飛躍!

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AUTHOR

プロフィール写真
片岡 桜子 / Sakurako Kataoka

神戸生まれ。
30年前、関西TVニュースキャスターの仕事を辞し渡米。

その後ニューヨークにて、FM802、フジTV、NHKのリポーター、ハリウッドスターのインタビューなどをつとめ、またアメリカ大手金融業界にも籍をおくなど、数々の仕事に従事。

40才で結婚、43才で出産。

しばし子育てを楽しむが、50代が見えてきた頃、「余生」と呼ぶには長すぎる人生の後半をどうやって生きていけばいいのかと問い始めソウルサーチングの旅を始める。

  

YouTubeにMayutomo Channelというインタビュー番組を作り、「命」や「宇宙の仕組み」を日常に落とし込んでおられる先生方にお話を伺う。

登録者数は6300人を超え、今も増え続けている。

NYではアーバンシャーマン(都会の長老)的先生方から、体、ムーブメント、声などを使って、自分の奥の奥にある声を感じる方法を学ぶ。

教えを実践していたある夜、自分の中の「聖なる存在」と体感的に再会。

いついかなる時も自分だけを愛してくれていた存在が自分の内にいてくれたことに感動し、押さえつけ無視し続けてきたことを詫び、そこからはその声を感じて行動すると誓う。

そうするうちに、深い喜びと感謝が内から溢れ出し、もう満ち足りているので、何もしなくてもいいと感じ始めた途端、突然57才でショートフィルムの主演女優デビューしたり、58才で自作のミュージカルショーの舞台に立ったりと、思いもよらなかった、本人も忘れていた大昔の夢が、棚からぼたもち的に勝手に叶いだし、人生は宇宙の台本どおりなのだと実感する。

魂の声どおりに生きる喜びをショーや語りで表現し、アラフィフ世代の背中を押し続けている。

ショーの動画はこちらhttps://www.notsosuperherogirl.com/about

片岡桜子(長い長い)プロフィールはこちら

公開日:2020/02/17