猫が星になった夜 不思議な夢を見た 2

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ありがとうトビン君 どうぞ安らかに

時々お友達からレンタルしていた猫のとビン君

急に心臓が止まって、星になってしまった

「肌寒くなってきたし、またちょっと貸してもらおうかな」

と、思った矢先のこと

心臓発作のようなことで、突然星になってしまったと、、、

別れが辛すぎるのもあって

自分で飼わないでレンタルしてたのに

一度 愛してしまえば お別れの辛さに違いなどないのだなあと

がっくり うなだれて 床に入ったその夜

夢を見た

ー・・ー

夢の中で、

私はノルウエイをひとりで旅していた

そこで仲良くなった

小さな子供が三人いる家族の家に招かれた私は

上のおねちゃんが、不思議な形の楽器で演奏する

「さくら・サクラ」に合わせて一緒に歌ったりして

なんだか ザ・ふれあいの旅を満喫していた

一番下の4歳くらいの女の子は、

ママの手作りワンピを着ていて、まさに歩くお人形。

真っ赤なシルク素材のワンピは

綿が少し入った立体的なアップリケが施してあり

赤地に白の雪模様がぷくっとマシュマロみたいに柔らかくて

「この繊細さ さすがノルウエイだなあ」

などと感心することしきり

すっかり打ち解けた頃

あることをきっかけに、その赤いワンピースの女の子は

華奢な両腕を私の首に巻きつけてきて、突然泣き始めた

びっくりしたけど、でもその

小さな体をしっかり抱きしめたら

二人何も言わなくても一つに溶けていくようで、、、

ピロリロリロりん♪

なんだかこのすごく心温まる

い〜いところで

ピロリろりろりん♪

ん?えっ?目覚まし?

抱きしめた小さな体の感触や

赤地に雪のアップリケのぷっくり感が

生々しく残っているというのに、、、

「えっとー ということは、あれは夢だったってこと??」

などとしばし戸惑う

そして

ぼーっとしながら考えた

「それにしても、そもそも

なぜ私はあの親子の家にまで行くことになったんだっけ?」

 

 

 

 

 

猫!

 

 

 

猫だった。

片っ端から消えていく夢を必死で思い出す

そうだった 猫だ!

ノルウエイでバスに乗っていたら

ガヤガヤと小さな子供を3人連れた

背の高い女性がバスに乗りこんできて、、、

そう、あの時

彼女は猫も連れていたんだった。

バスに猫?と思う間も無く

その灰色の大きめの猫は

いきなり、立っていた私の胸まで勝手によじ登ってきた!

それはいいけれど

サイズが大きい上に

犬みたいな唸り声を立てていたので ちょっと怖かった。

私がそこで固まっているので猫は

隣の席に飛び降り、

くるっと丸くなってちらっとこっちを見てる

そのまま そっとすくい上げて抱っこできそうな形と雰囲気で

こっちを見てる

「これは、、、抱っこしても良い ということかな」

と独りごちたらその猫が突然

喋った!

 

人間の言葉で

英語で

Yes! Yes!   って!!!!!

 

抱っこしてもいいよって

 

そうだった

猫で始まった夢だった

でも、夢の場面は 赤いワンピの女の子のいる家にすぐに

変わってしまったから

その灰色の猫をしっかりと抱きしめた記憶はない

その代わりに

赤いワンピの女の子を しっかり抱きしめた、、、

ーー・・ーー

わかってる

こじつけ 勘違い の思い込み

でもそれでいい

もしかしたら、、、もしかしたらだけど

急に逝ってしまったトビン君が

最後にもう一度

あの灰色の猫になって、会いにきてくれたのじゃないかと

「じゃあな しっかりしろよ

最後に抱っこくらいさせてやるから」って

出てきてくれたんじゃないかと

トビン君は、クールで、ダンディー

媚びたりしない 猫の中の猫

抱っこもあまり好きではなかった

うっかりおやつで釣られて

私にすくい上げられたら

そこは、男の太っ腹で少し耐えることはあっても

「これはあくまで義理抱っこですから」と

くっきりはっきり顔に出てしまう(笑)

みよ、この顔を!

そんな、トビン君だったけど

夢の中で、最後の最後に   もう一度

抱っこしても いいよ いいよ って

二回も言ってくれたんじゃないか?

もっと深読みするなら

いつも「義理ですから」って顔してたけど

照れてただけで、実は

まんざらでもなかったのかも

なんて、おめでたいお世話人は

勝手に深読みして、また泣けてくるのでした

P.S.

それにしても

もし、ノルウエイのバスで、抱っこYESと言った

灰色の大きな猫が、とびん君の化身だとするならば

なぜ、とびん君とは似ても似つかない灰色で

わざわざ出てきたんだろうと

考えても仕方のないことを考えて、また

ハッとする

 

生涯犬派だった私が

猫の世界に、「はまる」きっかけになったのは

前に住んでいたビルの上の階のオフィスに猫が9ひき

(時には11匹)もいたからだ

優しいオフィスオーナーさんのおかげで

そこは、私専用の猫カフェとも言える贅沢な場所だった

全員大好きだけど、一番最初のお気に入りは

グレーのロン毛の猫で

アグレッシブさのかけらもない

穏やかで優しい猫

抱っこされるのが好きなわけではなかったけれど

猫初心者 おっかなびっくりの私に

初めて抱っこさせてくれたのが そのグレーの猫だった

このオフィスにいるのは、全部レスキュー猫だったのだけど

このグレーの一匹だけが、血統書つきの 猫で

ここがその、私が二度目にハッとした理由なんだけど

このグレーの猫が何の種類かといえば

ノルエイジャン・フォレストキャット

文字通り ノルウエイ産の猫!

 

ノルウエイのバスで出会った

ノルウエイ産の猫!!

夢なのに

寝てるのに

やたら辻褄が合っている!

つくづく無駄な脳の使い方をしているなあと思う

けれど同時に

いやいや

これもおそるべし猫の惑星の

ナセる技なのかも

猫って全く興味が尽きないなあ とも思うのでした。

AUTHOR

プロフィール写真
片岡 桜子 / Sakurako Kataoka

神戸生まれ。
30年前、関西TVニュースキャスターの仕事を辞し渡米。

その後ニューヨークにて、FM802、フジTV、NHKのリポーター、ハリウッドスターのインタビューなどをつとめ、またアメリカ大手金融業界にも籍をおくなど、数々の仕事に従事。

40才で結婚、43才で出産。

しばし子育てを楽しむが、50代が見えてきた頃、「余生」と呼ぶには長すぎる人生の後半をどうやって生きていけばいいのかと問い始めソウルサーチングの旅を始める。

  

YouTubeにMayutomo Channelというインタビュー番組を作り、「命」や「宇宙の仕組み」を日常に落とし込んでおられる先生方にお話を伺う。

登録者数は6300人を超え、今も増え続けている。

NYではアーバンシャーマン(都会の長老)的先生方から、体、ムーブメント、声などを使って、自分の奥の奥にある声を感じる方法を学ぶ。

教えを実践していたある夜、自分の中の「聖なる存在」と体感的に再会。

いついかなる時も自分だけを愛してくれていた存在が自分の内にいてくれたことに感動し、押さえつけ無視し続けてきたことを詫び、そこからはその声を感じて行動すると誓う。

そうするうちに、深い喜びと感謝が内から溢れ出し、もう満ち足りているので、何もしなくてもいいと感じ始めた途端、突然57才でショートフィルムの主演女優デビューしたり、58才で自作のミュージカルショーの舞台に立ったりと、思いもよらなかった、本人も忘れていた大昔の夢が、棚からぼたもち的に勝手に叶いだし、人生は宇宙の台本どおりなのだと実感する。

魂の声どおりに生きる喜びをショーや語りで表現し、アラフィフ世代の背中を押し続けている。

ショーの動画はこちらhttps://www.notsosuperherogirl.com/about

片岡桜子(長い長い)プロフィールはこちら

公開日:2020/11/23