毎日が命日
はっ!と気がついたら、命日で。
こんなに「まだつらーい」とかいいながら、あやうくうっかり忘れそうだった昨日
それだけ時間が経ったということでもあるねきっと
「命日ってなに?」
「大切な人が亡くなった日のこと。
この場合は、桃ちゃんが逝ってしまった日。もう3年だねぇ」
「桃子の誕生日はいつ?」
「わからない」
「桃子を家に連れて帰ってきた日はいつ?」
「覚えてない」
「なああんだ
セレブレート(お祝い)しなくちゃいけない日がふたつ
悲しい日がひとつ
なのに
悲しいのだけ覚えていて、毎年もっと悲しいなんて、変なのママ」
そうだよね。変だよね。
人からブスかわ(ブスだけでかわいい)と言われても
私には何のことかわからす。
私にはどこからどうみても、ただただ「かわいいかわいい桃子」で
サイズも重さも馴染みのいい優しい柔らかさも暖かさもお手頃完璧で
独身時代から結婚して子供がうまれて7才になるまで
私の人生の変化に柔軟に沿って
いつも三つ指ついて(<ーこれほんと)ずっと見守っていてくれた
小さくでっかい存在
外国での一人暮らしのプチ辛さもさみしさも
その小さくふわふわ柔らかく、ちょっとくちゃかったりもする、
その小さな体で吸い取ってくれた
桃子のおかげで
おいそが氏のニューヨーカーたちが心を開いて
話しかけて来てくれた
命日 というのは区切りではあるけれど
桃子の命の日は、毎日
毎日命日
この3年もこれからも
ももこの命に、ありがとう
そばにいてくれた15年間の日々ありがとう
これからもずっとありがとう
ももこの命をいつもセレブレートしてるからね
9月16日前後の張り裂けるような辛さの方じゃなくて
ももちゃんが大笑いさせてくれた、あの日々の方を
もっとちゃんと思い出して、味わうね
三年経ってやっとそれができそうな気がするよ
お兄ちゃんと一緒にさ
ももこより小さかった(!)ベイビーボーイも
この頃なんだかえらそうだよ
ママより大きくなる日もそう遠くないよぉ
大好きだよ
ももこ