機上野点 その2

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今度こそとしっかり味わってみたならば

 

 

前回の機上野点は

飛行機の向かっていた先が

茶道の本家本元、日本 だというだけで

小心者の野点夫人は無意識に萎縮した(らしく) なんだか人目が気になり

どこかコソコソと済ませ味もろくに覚えておらず

自分に負けた一服であったな

http://sakurako.tv/post-2892.html

だからといって

再挑戦!みたいな意気込みもまた違う

無理にはやるまいぞ

自然に

流れに任せ、、、

 

やがて食事も済み

デザートも食し

 

「あぁ お茶飲みたい」

 

実に自然だ

 

窓の外は

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まるで流氷のような

ポコポコの雲景色

おぉ 絶景かな

 

そして

ふと目に飛び込んできたナプキンの

日本語文字

「味わおう!はじけるおいしさを」

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炭酸飲料のPRだけど

抹茶は弾けないけれど

これは、あれだな  「お告げ」

 

そうだな

今度こそ ゆっくりと味わうのだよ野点夫人

マインドフルに

 

今回は小ぶりなグレーのお茶碗で

茶巾を置くハートもお揃い が野点夫人流

特注茶筅立てはピンクにまま

なかなか全部は揃えられない

では視覚的に使うのをやめようかと思ったが

強風、凸凹地面でお役立ちの茶筅たて

急に揺れる事もある機上でも必要だと

今回悟る

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フライトアテンダントに頼んだもの

熱いお湯の入ったコップと

建水用の空のコップ

準備完了

 

今度こそしっかり味わうぞ

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旅先でこそ美味しい方のお抹茶を

お茶碗を顔に近づけた時にふんわり香る

香り高いお抹茶を持ってきた

 

今回飛行機はニューヨークからフロリダへ

萎縮もしてない

周りの目も気にならない

心も落ち着いている

いい調子だ野点夫人

これなら今度こそしっかり味わえる

 

いただきます

 

 ん?

 

あれ?

いつもの香りがしなーい

おかしいなあ    気のせいか

まいいや

早速頂く

 

まずぇ

 今までで一番まずい!!

Why?

 

おかしい そんなバカな

 

この微妙に変な香りと味はなに?

ガックシ

 

またもや つまづく機上野点

 

首を傾げながら

しおしお と片付ける

コソコソから しおしお へ

くじけるな野点夫人

 

アッ!!!

 

と気がつく

もしかして

もしかして

これか!?

 

フライトアテンダントが持ってきてくれた

暑いお湯  ホットウォーター !!!

試しに一口飲んでみてのけぞった

 

まーーーずーーーーいーーー!!!

 

これだこれ

犯人はこれだ!

まさにこの味と匂い!!

 

コソコソ飲んだら気づかずに済んだものを

心底じっくりマインドフルに

味わいきったがために

マジで味わってしまったお湯のまずさ

 

人生とは皮肉なものよのぉ

 

普段機内で期待せずに飲むティーバッグの紅茶や

強いコーヒーなら

気がつかないのかもしれないけど

なんか化学製品的な人工的な味が

ほのかにする

 

おそるべし!

水の力

名水ならぬ迷水点て

こんな落とし穴が野点夫人を待っていようとは!

 

某飛行機会社の

こっそりまずいお湯に負けた一服であった

 

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AUTHOR

プロフィール写真
片岡 桜子 / Sakurako Kataoka

神戸生まれ。
30年前、関西TVニュースキャスターの仕事を辞し渡米。

その後ニューヨークにて、FM802、フジTV、NHKのリポーター、ハリウッドスターのインタビューなどをつとめ、またアメリカ大手金融業界にも籍をおくなど、数々の仕事に従事。

40才で結婚、43才で出産。

しばし子育てを楽しむが、50代が見えてきた頃、「余生」と呼ぶには長すぎる人生の後半をどうやって生きていけばいいのかと問い始めソウルサーチングの旅を始める。

  

YouTubeにMayutomo Channelというインタビュー番組を作り、「命」や「宇宙の仕組み」を日常に落とし込んでおられる先生方にお話を伺う。

登録者数は6300人を超え、今も増え続けている。

NYではアーバンシャーマン(都会の長老)的先生方から、体、ムーブメント、声などを使って、自分の奥の奥にある声を感じる方法を学ぶ。

教えを実践していたある夜、自分の中の「聖なる存在」と体感的に再会。

いついかなる時も自分だけを愛してくれていた存在が自分の内にいてくれたことに感動し、押さえつけ無視し続けてきたことを詫び、そこからはその声を感じて行動すると誓う。

そうするうちに、深い喜びと感謝が内から溢れ出し、もう満ち足りているので、何もしなくてもいいと感じ始めた途端、突然57才でショートフィルムの主演女優デビューしたり、58才で自作のミュージカルショーの舞台に立ったりと、思いもよらなかった、本人も忘れていた大昔の夢が、棚からぼたもち的に勝手に叶いだし、人生は宇宙の台本どおりなのだと実感する。

魂の声どおりに生きる喜びをショーや語りで表現し、アラフィフ世代の背中を押し続けている。

ショーの動画はこちらhttps://www.notsosuperherogirl.com/about

片岡桜子(長い長い)プロフィールはこちら

公開日:2017/03/25